青春サワー | なごちゅう。

青春サワー

思うに、青春ってのは割と酸味がきいてる。

ここでいう酸味というのは、レモンのような爽やかなそれではなくてね。
どちらかというと逆流する胃酸のようなね。


まぁいわゆるリバースというやつ。


つまり、青春時代ってのはお酒の失敗をよくするよね、ってことです。

そんな訳で青春は失敗ばっかりでした。のび太です。ども皆さんお久しブリーフ。




スイマセン。
鹿カンチョーに夢中になってました。


ってのは半分ジョークでね。
まぁ異動でバタバタしてました。環境変わると大変です。死ぬかと思った。

ということで今日は異動につきものなお酒の席の話です。




先日のことです。
僕が最近知り合った同僚と飲み屋で飲んでたときでした。

僕らのテーブルはお通夜の席のようなムーディーな雰囲気でしてね。
静かな時間を楽しむ、というかまるで会話が盛り上がらない感じだったんですが。


その隣の席がまるで戦。


20歳くらいの男女が飲むわ騒ぐわの大乱闘スマッシュブラザーズでね。
ひたすらコールANDコール。

マラソンの解説者でもいたなら。


解説者A「このペースはある意味賭けですね。非常にハイペースです。」


解説者B「今日は荒れますな。きっと。」


僕の興味は完全に隣の席でした。




一時間もした頃。

相変わらずの激しさですが二、三人が床に転がってます。


解説者A「やはりリタイア出ましたね。」


解説者B「まぁこんなレース展開になるのは分かってましたよ。えぇ。でもまだまだ荒れるね。」



そんな中、立ち上がる男が一人。


男「瓶イッキ行きまウィッシュ。」


瓶ビールをまるでミネラルウォーターライクに爽やかにドリンク。


解説者A「ふむ、彼の前世は武将ですかね。」


解説者B「…ホレるねぇ。」


飲み切った武将に拍手と賛嘆のため息が。
僕も何故か隣から拍手してました。


そしたら。
武将はガツンと瓶をおいてさ。
ニッコリと爽やかに皆に笑顔を向けてさ。

あぁあの猛々しさの裏にはこんな笑顔があるん



解説者A「コレは…来る!来ますぞ!」



次の瞬間。

まぁ、出るわ出るわの大開放。いわゆる卍解であります。


簡単に言えばロゲ的なね。



解説者A「あぁあぁ。ビールはこれだからいけませんね。」


解説者B「うむ、いやしかしなかなかどうして。ご覧なさい。綺麗なフォルムじゃないかね。」



まぁ詳細は割愛しますが、凄かった。

ダムの放流みたいな。



解説者A「確かに素晴らしいフォルムでしたね。」


解説者B「そうでしょう。良いモノが見れましたな。」


解説者A「例えるなら、南フランスの森の中、朝もやの湖畔に湯気を立てながらゴウゴウと注ぎ込むロゲのような。名付けるならそう…」


解説者B「ロゲ・ド・ジュポネ。」


解説者A「それだ。」




それだ、じゃねぇだろ。
ムチャクチャ店に迷惑だろうが。冷静に考えて。



まぁでも確かにね。
学生の頃なんてのは酒の失敗はやってなんぼ。その失敗談を肴にしてたらまた失敗なんてのはざらでしょう。


それで身内に迷惑かけたり、ときにはかけられたりね。

そういうのばっかですよ。



迷惑といえば、昔同じバイトだった泣き上戸のT君。
彼が飲み会の度にロゲる子でね。

あるとき例のごとく「僕なんて」って泣きながらロゲってたら、なんかロゲり過ぎて緑色のロゲ出してた。

いやーアレはヤバいと思ったね。シャツが緑色だもん。


早朝の町中でミネラルウォーターで体洗ったっけ。

あれは、究極に迷惑だったなぁ。
元気かな、T君。




話がそれました。


要は言いたいのはね。
酒飲んで失敗してもいいけどさ。

そういうときは周りがやっぱ目を配らなきゃね。

ってこと。


先日のその飲み屋でもさ。
トイレ一個しかないのに、誰か潰れてましてね。

呼び掛けるのにノーレスポンス・ノーフューチャー。

どうすんの僕の膀胱。漏れるよ。いいの?


ってな訳。隣りの学生君だろうけども騒ぐなら面倒みときなさいよ。


武将は相変わらずガハガハ酒飲んでるし。

コラ武将女の子が若干引いてるやろが、絡もうにもどうせ無理なんだからこっちきてドア開けるの手伝って!

ほら未練がましくケータイピコピコいじらない。はよこっちきて手伝いなさいて。




とにかく。

酒の失敗しても赤の他人に迷惑かけちゃいけません。周りがフォローしましょう。


君達のせいで、この結論を一言言うのにこんだけ長いフりがいります。大変です。





さて仕事を片付けますか。
また気が向いたら更新します。それでは。