過去は綺麗に。そして未来は素敵に。
思い出ってのは往々にして綺麗だ。
あの日の彼。
あの日の彼女。
あの日の自分。
自分の脳裏に焼きついて離れない忘れじの一瞬は、色あせることはあっても汚れることは少ない。
風呂で思い返して「あぁ!」と叫びたくなるような思い出も、喉元過ぎればなんとやら。
5年、10年たてば大概酒のあてになる。
未来ってのは往々にして素敵だ。
来る日の自分。
来る日の自分のパートナー。
薄ぼんやりとしたイメージは浮かんでは消えて。
別に何ができるという訳でもないけど、なんだか何かができる気にもなる。
妄想LOVEってやつ。
多分こういうのって、結構多くの人に共通してるんじゃないかと。
そう思うんです。
でもね。
でも、過去はこんなにも綺麗で、未来はこんなにも素敵なのに。
今が素晴らしいと感じることのできる人は少ない。
ちょっと前までは未来で、ちょっとたてば過去なのにね。
先週出張で電車に乗ってたら人身事故で電車が遅れていました。
普段は全然気にしないんだけど、なんだか気になってしまった。
別に死ぬことに対してやいのやいの言うことはないけれども。
仮に自分にいつか将来、そのときの「今」が苦しいときが来たとして。
それでもその先の未来はきっと少しは明るくて。
そしてその苦しい「今」という瞬間も、過ぎてしまえば思い出になると。
だからまぁそんなに深刻にならずに。
ざっくりやりましょうよ。
と、覚えておこうと思いました。
へへへ。
気持ち悪いね。
知ってる。
それではまた。