行き先は、赤と黒の世界 | なごちゅう。

行き先は、赤と黒の世界

アフリカ。



その言葉の響きから皆さんは何を思い浮かべるだろうか。



ある人は、充満する獣の臭いと、殺伐とした風景を思い


またある人は、ブブゼラの鳴り響く青い芝生をまぶたに浮かべ


そしてある人は、ダウンタウンの裏通りで現地人にカツアゲされながら「注意すれば良かった」と思う。




どうだろう。


イメージこそ十人十色だろうけど、

恐らく穏やかなイメージではないはずだ。




なんというか素人が迂闊に手を出せない土地、それがアフリカなんじゃなかろうか。




しかしここにきて最近のワールドカップでの脚光のあび様。


少し前の話になるけど

テレビの報道番組を見てても


「アフリカ行って日本応援してきます!さむらいぶるー!!」


とか言いながら、満面の笑みを浮かべるギャル達。



なんだか「グアム行ってファックしてきます!イエー!!」みたいなノリの良さすら感じるが、

君らホントに大丈夫か。



アヌスや財布を守りきって日本に再び帰ってこれるんか。






多分無理。



少なくとも三回はカツアゲ、内一回パスポート持っていかれる。僕ならね。




これはつまり素人だからです。

僕も、彼女達も。



素人だからカツアゲされるし、アヌスも危険に犯される。






しかし、ここにきてアドバイスを下さるのが僕の会社の先輩Nさん



先輩N「危険だと感じたら近づかないこと。これが大切。」



当たり前すぎて腰が抜けそうになるけど、

このN先輩は暇があればアフリカへ旅立つ現役バリバリのアフリカ玄人。言う言葉一つ一つに重みがある。


まぁせっかくなんでと色々とお話を聞いてみると





先輩N「デノミしたジンバブエに行ったときは凄かったね。あぁいうのはいい経験になる。」





素人の僕にはよく意味が分かりませんが、

とにかくいい経験になったらしい。



先輩N「死ぬほど腹壊したときもあったね。でもあれもいい経験。」




あぁ。なるほど分かった。

この人ドMですわ。


察するに、アヌス開発されても「いい経験」とか言っちゃうようなイっちゃってる人です。えぇ。






まぁ以上の話の流れでね

アフリカってやっぱいいとこないじゃん。



結局カツアゲされるし、アヌスも危ないんでしょ。じゃあ行きたくもなんともないわ。サッカーも終わるしね。



と思って話半分に先輩のアフリカ美談を流し聞いてたんですがね。


最後にさ。



先輩N「アルジェリアに行ったときにね。


サハラ砂漠で夕方を迎えたのよ。



あたり一面が砂漠でね、その砂漠が夕日の赤で染まって。

砂山で日がさえぎられたところは陰になって。



ほんとに、赤と黒しかない世界。




普段の生活とか、時間の流れとか全部ひっくるめて忘れられてね。




なんだか、泣けてきたんだよなぁ。」












あぁ。


この人病んでるんだ。


じゃなかった。



なんだかアフリカもどうやら悪いところばかりじゃないらしく。

うーん、ちょっと行ってみてもいいかなぁと思えてきましたね。




僕「アフリカも意外といいですねー。なんだか勇気を出して行くのもアリな気がしますわ。」



先輩N「でしょ。あーハネムーンでケニアとかいいよ。僕、そうだったし。」








ソレはいいです。


皆さんも興味があればぜひ一歩踏み込んでみてはどうでしょうか。

くれぐれも貴重品と下半身にご用心を。