魅惑のメンタルヘルス60min一本勝負 | なごちゅう。

魅惑のメンタルヘルス60min一本勝負

会社の指導で、先日メンタルヘルスに行ってまいりました。



なんだかメンタルヘルスなんていうと、少し精神的にあっち系な人のものだという認識が未だに抜けないくて、

多少気が重くて毎回断りの連絡を入れていたんですがね。


先日、職場の内線に僕宛にかかってきた電話口の受付の女性の声がなんだかセクシーで、

ちょっとメンタルじゃないヘルスも請け負ってそうな雰囲気を感じ取り、足取りも軽やかに乗り込んでいきました。



場所は社内の小さな診療所で、あまり入ることのない扉をくぐると、

小奇麗なカウンターと、綺麗とは言い難い女性が。



ふむ、対照的ですな。



そう思った僕の心の声が届いたのかどうかは分かりませんが、

受付の女性がこちらに気づくと、紙を出しながら「コレに記入してください」と一言。


そして薄々感づいてはいたものの、認めたくない事実としてやっぱりセクシーなあの声の持ち主はこのセクシーとは程遠いおばちゃんな訳で。



ふむ、対照的ですな。



ん、デジャブ?



という、既になんだか不思議な違和感を覚えるあたりもうメンタルヘルスという名のトラップに捉えられてテストにかけられているんじゃなかろうか、いやいやこれはもしや誰かのテリトリーに入ってアツイって言うと魂抜かれr



女性「野比さんこちらへ」


僕「あい」



女性について暗い廊下をすすんで行くと、隙間から光が溢れる怪しげな部屋が。



女性「こちらです。」



扉にかかっている表札には、「本日の担当」の文字と女医さんとおぼしき名前が。



こここれはもしや、むちゃくちゃ綺麗な女医さんとメンタルヘルスという名の魅惑のフィジカルヘルスタイム60min一本勝負のはじまr



開けたらやっぱりおばさんでした。



だよね。



知ってた。



おばさんは、さっき書いた僕の問診票を眺めながら一言ボソリ。


おばさん「少しストレス溜まってきてますねー」


僕「そうですか。」


おばさん「仕事のやりがいがないなって感じたりしますか?」


僕「いや、そうでもないですけど。」


おばさん「そう、将来に不安は?」


僕「今のところは」


おばさん「会社が倒産するんじゃないか不安?」


僕「まぁ感じることはありますね」



おばさん「…やっぱりか。」






えええええええ。


ちょっと待った。今のやっぱりはダメなアレでしょ。ダメなときのやっぱりでしょ。


コラちょっと勝手になにかカルテっぽいのに書くんじゃない。




そしてこのおばさんのなんだか「心配することはないんだよ」的な目。




(気負ったらなんでも辛くなる。気にしなくていいんですよ。)


(もう辛い思いしなくていいんですよ。)




みたいな視線。




お…おばさん…。





えっと。





鼻毛、出てる。





そうなんです、このおばさん哀れな目を僕に向けながら、鼻からは鼻毛が明るくコンニチワ。



ふむ、対照的ですな(3度目)。




その後は、なんだか僕の楽しみである休日の退廃的な生活をダメだしとかされながら、挙句の一言。


おばさん「お風呂で湯船ににつかってないんですか?…それは寿命縮んでるわ。」





縮みません。


コラまたちょっと何書いてる。それカルテになんて書かれてんの僕は。ねぇ。





こうしてやっぱり次回の問診も気重になるのでした。




何につけても健康ありきですから。

体はもとより、心の健康にも気をつけたいものです。


それではまた。


さよなライオン。