諸行無常ケータイ
かたちあるものが、常に滅びる定めにあるように。
静かに。
ただひたすら静かに。
僕のケータイが壊れました。なんの前触れもなく突然に。
昨日まであんなに元気だったのに。
今年の冬なんて、一緒にスノボに行って、うっかり雪山に落として、
そのまま三日放置されてから無事に帰ってきたのに。
だから壊れることなんてないって思ってたのに。
でも。
今となっては、もう何も語らないし。
何もうつさない。
ただひたすらに深く冷たい、黒い画面。
へへへ、あっけないよね。
命ってさ。
という訳で、ショップに修理にいってきました(今日の内容ここから)
あ、ちなみに壊れたの二回目です。
前と同じ症状で、「設計起因ですねー」なんてまったりと談笑しながら必要事項に記入。
僕「代替機って貸してもらえるんですよね?」
店員「もちろん!」
僕は実は地味にこの代替機というのが好きでして。
新しいおもちゃにわくわくするのと同じで、
最新機種でないとはいえ、馴染みのないものを自分の生活に取り込む感覚が好きなんです。
さぁ今回はどんな機種かなーと思いを馳せ、待つこと数分。
店員「えっと、代替機はこれになります。」
といって差し出されたのがコレでした。
なにコレ。
小学生の多機能筆箱のような佇まい。
えらい段差ついてますけど。
僕「これは・・・えっと、何段開くんですかね?」
店員「これはですね。」
店員「これだけです。」
ふむ。
これはまた斬新な。
えっと、チェンジで。
と言いたかったものの、他の機種もぱっとしないので、
とりあえずコレで手を打ちました。
店員「修理完了は大体一週間後くらいです。」
新しいおもちゃはそれなりに楽しいですが、
やっぱり馴染みのあるものの大切さを感じます。
普段の生活で違和感なく使える物って、月並みですけど当たり前すぎて大切さに気づかないんだなぁ。
あぁ、そうそう。
僕「すいません。」
店員「はい?」
僕「スマートフォンの見積もり出して欲しいんですけど。」
店員「はい!!」
修理完了したら、ほどなく買い換えます。
いろいろ訂正すると、単純に僕がミーハーなんだろうってことです。えぇ。