荒波モミモミ
報告遅れましたけど、実は四月から働き始めました。
僕もとうとう社会人ですよ。
社会人デビューとはよく言うものでして。
例えば、大学のころまでは趣味はサーフィン(ネットに限る)友達にアイドル(ネットに限る)がいる。
なんていう青年が「社会人の俺は変わるぜ」とかいって積極的に前に出たりします。
割と玉砕します。
いや、別に批判する気は毛頭なくてですね。
むしろ僕はそういう「自分を変えるぞ」っていうポジティブな気持ちに共感するものがあるんですよ。
「新しい自分を求めて」
とかカッコいいじゃないですか。なんなんですか、その19の歌詞に出てきそうなフレーズは。
まぁそんなわけで、いい機会だということで僕も「社会人デビュー」しようかなと思いたったわけです。
僕の理想の社会人像はですね。
10人くらいで集まって飲んでる時に「どこどこのメーカーあの技術は凄い」とか「あそこのブロジェクトが凄いことやってる」とかそーゆーアツいのが理想なんですよ。
ところがここで僕のこれまでの大学生活を振り返るとですね
「どこどこの事務所のあの女優の技術が凄い」とか「アソコがなんかかゆい」とかそーゆー感じなんですよ。
これはマズい。
大体、下ネタで笑いをとるなんて邪道なんです。大学生までですよ。
アツい社会人像を実現するには、まず下ネタを封印する必要があるわけです。
社会人ならジェントルにいかなくては。
それが、僕の社会人デビューのテーマとなりました。
社会人生活が始まって二週間立った先週の金曜日のことでした。
僕は同期10人の輪の中にいました。
ワイシャツにジョッキ片手で談笑する風景。社会人そのものです。
僕はビールの喉越しをじっくりと楽しんでいました。
同期「それで、のび太はどうなの?」
同期の一人が僕に聞きます。
周りの視線が僕にそそがれます。
僕はビールを置き、一言告げました。
「たまには、乳輪が大きいのも趣深くていいんじゃないかな?」
デビューはやっぱり失敗でした。
あ、割と元気と言えば元気です。
ネット環境がないんでなかなか更新できませんけど、ぼちぼちやっていきます。
宙を舞う青春②
ボンジョルノ、のび太です。
予告どおりイタリア行ってきました。
いやー。面白かったです。
とりあえずどれくらい面白かったかを、Daigoっぽく表現すると
マジやばいっすよ。
ピサの斜塔とか、ガチで傾いちゃってるんっすよ。
ガチです。びびりましたもん、俺。
あとバチカンがー、ガチでちっちゃくてー、ちょっとコレ大丈夫かとか思いましたねー。
イカ墨ウィッシュ。
まぁイタリアの話はおいおいするとして、とりあえず今日は前回の話の続きをいきましょう。
◆前回のあ・ら・す・じ◆
「今年も春が来たなぁ。」
のび太は、大学の合格発表会場の様子を報道するニュースを見ながらそう思った。
画面には満面の笑みを浮かべた高校生が映っている。
どれだけ自分が頑張って、この成功を収めたかを嬉々とした表情で語っていた。
「いやーほんとうれしうぃっしゅ。」
のび太は祝福の気持ち半分に、心のどこかで嫉妬していた。
「僕も、あんな風に胴上げされたり、誰かからおめでとうって言ってほしかったなぁ。」
彼は数年前のその日、発表会場に行かずにオ○ニーをしていた。
正直、受かっている自信が皆無だったので、遠く離れた実家から大学まで行く電車賃がもったいないと思ったからである。
ところが、数日後に届いた合格通知書で彼は合格したことをしったのだった。
のび太は後悔した。
「なんで…僕はあの時…。ちくしょう…。オ○ニーなんかせずに発表会場行けばよかった…。」
その思いは、毎年春になると思い返されるのだった。
合格発表の様子を見るのに耐えかねたのび太が、チャンネルを変えようとしたときだった。
女子高生が胴上げをされていたのである。
「これ…、近くで見たら…ゴクリ。」
そのとき、脳内に稲妻が走った。
のび太はケータイを手に取るや否や、友人のF君に連絡した。
「胴上げされに行こうぜ!!」
果たしてそんなことが可能なのか!?
年齢的にバレバレじゃないのか!?
そういうダークな部分はあまり考えないようにして、のび太とF君は、某大学の合格発表会場に着いたのだった。
----------------------------------------------------------------------
着いたときには、発表会場は人ごみで溢れていた。
しかしこうして見回すと高校生も色々である。
昭和から脈々と語り継がれる「みつあみメガネ」を伝承した子がいるかと思いきや、
普通なんだけれども、気持ちスカートを短くしているハザマの世界の子もいるわけで、
かと思ったら茶色いセーターに超ミニかつルーズソックスでほっといたらチュッパチャップスをなめはじめそうなゆとり新人類まで様々である。
でもどちらかというと新人類が好みです。
えっと、高校はどこかな?
いやいやいや、違う。
今日はそういう俗っぽい精神は1万光年先に放り出して、無の境地でやってきたんです。
そんな感じで僕が自分の中で目覚めようとするエロスという魔物を必死で押さえ込んでいるとですね。
F君「あそこで胴上げしてるよ。」
指差した先では、青年が宙を舞っていました。
モヤシ、フライングハイ
そんな勢いでビュンビュンもやしっ子が飛んでます。
もうなんか笑顔とか引きつってる。
近くまで行ってみたら、なんかごっついサークルの団体がそのもやしっ子をビュンビュンぶん投げてるんですよ。
多分、勧誘を目的にして合格発表会場で胴上げサービスしてるんでしょう。
F君「コレちょうどいいじゃん。うまく騙せばしてもらえるよ。」
いやいやいや、これはちょっと違う。
ハードコア過ぎる。
仮に、飲み会の席で「ちょっとだけSMっぽいのも、なんか興味あるかも。」とか言ってる女の子に、次の日に着払いで三角木馬を送りつけて「どうだった?使い心地は」とかっておかしいじゃないですか。
それと一緒で、僕がやってほしかったのはなんかこう周りの誰かに良かっ
F君「うおーお前良かったじゃん!番号あんじゃん!!」
ちょっと待って。
僕を見ながらいきなり叫びだしたF君。良かったなー。良かったなーとか言ってる。
そしたらまぁ、屈強なゴツ集団が僕をロックオンしますわな。
僕はサバンナとかいったことないから、どこまでリアルかわかんないんですけどね。
多分、サバンナの真ん中。それも一番血生臭い場所で、血が滴る生肉を持ってライオンの群れの真ん中に行ったらこんな感じになるんだろうなぁって。
お母さん、今まで育ててくれてありがとう。
僕はこれまで一生懸命生きれたよ。
って思ってた次の瞬間に、僕の体はゴミくずのように宙に放り出されました。
ノビタ、フライハイ
ブロリーみたいな男どもが僕みたいなモヤシをフルパワーでほうるんですからね。
そりゃ相当飛びますよ。
多分予想以上に飛びすぎたんですね。
「ヤバイヤバイ。」
とか誰か言ってた。
そんな出川みたいなコメントはいいから止めてくれ。
数回挙げたら他の獲物が見つかったのか、ブロリーたちは僕を置いて去ってゆきました。
いやーひどい目にあった。
ってフラフラになりながらF君の方へ行くと、F君が見当たりません。
おかしいなとか思ってると、全然知らない人に声をかけられたんですよ。
男「おめでとう~。良かったね~。」
僕「あ、どうも(誰だコイツ)」
男「実はさっき胴上げしてくれた人はみんな同じ部活でね。僕もそこのメンバーなんだよー。」
僕「あ、そうなんすかー」
ちょっとこれは雲行きが怪しくなってきました。
よく見ると、F君にもそういう勧誘の人間がついて口説かれています。
男「ちょっとこれから部室で説明会があるから。案内するね。」
いやいやいや、これはマズイですよ。
部室とかあのブロリーの巣窟なわけですよ。
そんな場所に行って、もし僕が身分を偽って胴上げしてもらってたなんてばれて御覧なさい。
「ちょっとお前、プロテイン買ってこい。」
「10分でな。」
「遅刻したら、チ○コねじきるから。」
怖すぎる!
なんとか逃げ出したいんですけど、その勧誘の奴らのチームワークが凄い。
完全に僕とF君が分断されて、マンツーマンで攻めてくるんですよ。
きっとこの部は試合でも強いんだろうなぁ。
なんて感じで逃げ出すタイミングと理由を考えてたらですね。
男②「おめでとう~。うちの部活は楽しいから。」
援軍が登場
2対1で両脇からせめて来ました。プロです。プロフェッショナルの手口です。
なんてこったと思いながら、その援軍の男の顔をふとみたんですよ。
あ。こいつ、同じ学年の奴だ。
背景
お母さん、元気ですか。
僕は今、大変なことになっています。
どう考えても数分以内にばれてしまいそうです。
ばれたらどうなるのか、考えただけで20年ぶりくらいに失禁してしまいそうになります。
山口の桜は綺麗ですか?
男「君さー、現役合格じゃないよね?」
僕「あ、二浪です。」
男「そうかー。あれ?二浪ならお前と同い年じゃない?」
男②「そうっすねー。君はどこの学部?」
僕「工学部っす。」
男②「学科は?」
僕「○○学科っす。」
男②「じゃあ俺と一緒じゃん!いいよー、分からないことがあったらなんでも教えてあげるよ。」
男②「…アレ?」
早くも気付かれた!!!
もう限界っす!
ムリっす!勘弁してください、安西監督!!
ってことで、
僕「このあと緊急の用事があるんですいません。」
一瞬できた男②のスキをついてダッシュでF君に駆け寄り、二人で逃げ去りました。
なんだか胴上げにこだわり過ぎていたような気がします。
別にどういう形であれ、合格できたという事実があったらそれで十分なんですよね。
そういうことを実感できただけでも、あの胴上げは価値あるものだったんだと思います。
ちなみに、あの一件以来、その男②とは会っていません。
会った瞬間にチ○コねじ切られる可能性も否定できないので、卒業まで会わずに済んで、ホッと股間をなでおろす気分であります。
いやーチ○コねじ切られなくてよかったわ。
なぽりタン
鼻水をジュルジュルいわせながら今僕は中部国際空港にいます。
唐突にイタリアに行ってきます。
サイゼリアのミラノ風ドリアと本場のミラノ風ドリアどっちがおいしいのか調べてこようと思います。
それではまた一週間後に。
帰ってきたらまた向こうの様子を報告します。
願わくば…花粉が飛んでませんように…。
でわ。
宙を舞う青春①
お久しブリーフ、のび太です。
皆さん元気に鼻水たらしてますか?
ほんっと、止まらない、鼻水。
どうなってんの?ねぇ、コレスイッチどこあんの?
って感じに鼻水ジョビジョバです。元気です。
さて、そんな鼻水ノンストップな今日この頃ですから。
今日は春らしい話題をってことで。
もう数年前の話ですが、大学の合格発表の話でもいってみましょう。
僕の大学受験の話は前にコレ でしたと思うんですけどね。
まぁとにかく、カブトムシでももう少しまともに受験するだろ、ってレベルのカワイソウな出来だったわけです。
それで、他の誰でもなく、自分が一番できたかどうかなんて分かっていますからね。
母「あんた合格発表見に行かなくてえぇんかね?」
僕「あぁ。金がもったいないから。日にちがたてば合否の通知が来るから。」
なんてスカした態度で気取ってました。
そりゃね。受かってる自信があったら見にいきますよ。
息子の気持ちを察してくれよ!!
と血の涙を流しながら、することがないので合格発表の日もオ○ニーしてました。
そもそも大学の合格発表の会場ってね、受かってたらそれこそ天国に一番近い場所になりますよ。
苦労して掴んだ栄光…。
苦しかった思い出が思い返されて、「あぁ、もうこの苦しみの螺旋から開放されるんだな…」って気持ちで身も心も開放!
卍解!
とかいいながら気付いたら全裸になっていました。
4月から東大生です。
分かります。
東大レベルならそういう気持ちになるのも納得できます。
でもですよ。
これが残念な結果であってごらんなさい。
これまでの道のりは長く険しかった。
…それでも、俺の番号はなかった…。
あぁぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁ!!
この一年の俺はなんだったんだ!これから一年間、今日のこの日のためにまた俺は暗黒時代を気付くのか!!
もうやりきれない!
頭が、…頭が割れそうに痛い!
俺の股間のエヴァンゲリオンが暴走しそうだ!
とかいいながら気付いたら全裸になっていました。
4月から予備校生です。
ほらね?
こうなりますよ、絶対。
大体高い金払って合格発表のために名古屋にいって、不合格だったら全裸になっちゃうわけですから。
金はなくなるは、服はなくなるわで家に帰ってこれませんよ。
困るじゃないですか。
しかも全裸になる可能性がグンバツ。
どう考えても全裸。
こんな状況になったら、10人いて9人が「仕方ない。だったら家でオ○ニーするか。」って考えますよ。
まぁそんなわけで合格発表の日から数日たったある日。
大学から一枚の封書が届いたんですよ。
いかにもペラペラ。
もう桑原とかいたら汗をたらしながら「なんて妖気だ。開ける前からビンビン漂いやがる。」とか言っちゃうレベルですよ。コレは。
本気で中身を確認したくなかった。
泣きそうになりながら、しばらく放置して、気持ちを落ち着けてから開けましたよ。
「合格」
今になって思うと、驚きと興奮で3 ccくらいザー○ンが出てしまっていたかもしれない。
とにかくそれくらいこれには驚いた。
まぁそんな訳で、僕の大学の合格発表劇はあっけなく幕を引いたわけです。
しかしですね。
冬の終わりから春の初めのこのシーズンになると、大学の合格発表のニュースが流れるじゃないですか。
顔を高潮させた、イカ臭そうな青年が「ウレピー」とか言っちゃってるニュースを見るたびにですね。
「僕、このまま年をとっていっていいのかな。」
って思ったりしてたんですよね。
大学に無事合格できて在学できている。それだけでも十分感謝すべきことです。
入学を認めてくれた大学、生活を支えてくれている両親。
ありがたいことです。
でもですよ。
心の中では、「大学に在籍しながら、あの合格発表のあの場所の臨場感を僕は体験していないんだ!」
っていう一種の後悔がずっとつきまとっていたわけです。
なんていうか、僕もあの興奮をあの場所で体験したかったなと。
悔やんでも仕方がないんですけど、そういう気持ちで春を迎えていました。
大学に入学して三度目の春のことでした。
いつものようにテレビを見ながらホゲーとしてたらですね。
これまたイカ臭さに磨きのかかった若者が「ウレピー。」とか言っちゃってたんですよ。
そういうニュースは僕の感傷を誘うので、番組を変えようとしたそのときでした。
女子高生が胴上げされていたんですよ。
それを見た瞬間、何かが僕の頭の中ではじけたんですよ。
「お前、これ…近くで見たらパンツ丸見えやないか」
じゃなかった。
…なんてこった!!
ひ、ひらめいた!!
即座に僕は自分の大学の合格発表の日程を調べて、友人のF君に連絡しました。
送信先:F君
件名:無題
内容:胴上げされにいこうぜ(^o^)/
正直、頭がおかしかったとしか思えないんですが、まぁそういう訳で次回に続きます。
スカリスマトロ②
前回のあらすじ(^o^)/
僕の研究室の後輩K君はいわゆるカリスマの素質を持っている。
それが具体的に何かというのは、僕の拙い文章力では表現できないのだけれども、彼には何か人をひきつけるものがある。
K君「来週、東京-名古屋間をマラソンします。」
感性が爆発している。
僕達は彼のそういうある種の男らしさに惹かれているのかもしれない。
出発するまでは、「一週間くらいで多分帰ってこれます。」「この経験を生かして将来自伝を書きます。」とか、酸っぱいことを言って凄く元気がよかった。
僕達の誰もが彼の成功を信じて疑わなかった。
結局K君は、道半ば(具体的には静岡県に入ったくらいのところ)で、心霊スポットのトンネルを過ぎて具合が悪くなるという、よく分からない理由により電車で帰宅した。
K君はまた一つレジェンドを作った。
話は変わり、ある日僕達の中で
「某回転寿司チェーン店のウニは、悪く言えばウ○コ。」
「良く言っても赤ちゃんのウ○コ。」
というスカトークに華が咲いた。
K君「じゃあ、ウ○コ食べに行きましょうよ!」
K君はどうやら静岡の心霊トンネルで前世がスカ○ロマニアの霊に多少取り付かれたらしかった。
そんなスカ○ロK君、略してスカベ君(仮名)のごり押しにより、僕達はわざわざお金を払って、ウ○コって認識しているウニを食べるという荒行に挑むことになった。
まったくもって人生は修行だ。
果たして僕達も、スカベ君のレジェンドのとばっちりを受けるのだろうか。
そういうわけで以下続きです。
-----------------------------------------------------------------------------
にぎわう店内の中で、僕達はひっそりと息を殺してテーブルの上の皿と、その皿の上に載った軍艦巻きを見つめてました。
先輩「じゃあ、乾杯はウニで。」
という、先輩の粋な提案のおかげで、テーブルにつくと同時に注文したウニが一人一皿ずつ、合計五人前僕達のテーブルに並んでおりました。
ところが、並んでいるウニは僕達の予想とは少々違ったんですよね。
僕「なんか…見た目は思ったよりもウ○コっぽくないですね。」
先輩「そうなんやって。今日のウニはそうなんよ。ちょっとホッとしたわ。」
同期M君「これなら食べられそうやわ。」
スカベ君「もっとウ○コっぽい方がいいっすよね」
僕も20数年間人と対話しながら生きてきましたけどね、「ウ○コっぽい方がいいっすよね」と同意を求められたのはこれが初めてでしたよ。
いやはや、人生は深く、まだまだ僕の知らない世界は広い。
先輩「じゃあ、乾杯」
その一言で乾杯を交わし、僕達はウ○コ軍艦を口にしました。
ところが、ここでも僕達の予想は裏切られたんですよ。
僕「なんか…確かに美味くはないですけど、そこまでまずいってわけでもないですね。」
先輩「ホントやなー。今日のはまともなんかなー。それとも前回食べたのが相当やばかったんかなー。」
スカベ君「…残念だ………。」
心の底から残念そうでした。
先輩「まぁ、それじゃ当初の目的は達成したし、他の寿司食おうぜ。」
先輩のその提案で、それからは僕達は普通に寿司を食べたわけです。
地獄の荒行が、寿司パーティーに変わった瞬間でした。
後輩のN(近未来型ファット)君が悠々と30皿目を食べ終えて、「次はビントロにしよー( ^)o(^ )/」とか言ってたころでした。
もうその食べっぷりを見るだけで胃から何かがこみ上げてくるような。
シャリとか魚とかが溢れ出てきそうな塩梅で、そろそろコイツを締め上げて帰るかとしていた頃でした。
そのときでした。
スカベ君「あ…」
スカベ君はチーズケーキにはまったらしく、先ほどまで立て続けに三皿もペロペロとしていたのですが、
突然何かに気付いた彼がベルトコンベアから取り上げたのは四皿目のチーズケーキではなく、何か違った異質なものでした。
茶色い。
えっと、ソレは、なんていうウ○コかな?
いやね、僕もこんなこといいたくありませんけどね。
かなりのヒイキ目で見てもね。
凄くウ○コっぽいウニ。
果たしてコレが高級食材の一種だとは思えない。
なんていうか、一皿目のウニとは次元が違う。
二次元と三次元くらい違う。
オレンジ色が茶色になりまして、部分的には黒みたいな。
スカベ君が僕に皿を差し出してきたので、ちょっと臭いをかいでみました。
くさい!!
え!?ちょ、え!?くっさ!
二度嗅いでも、二度臭い。
なんかアダルティーなムービーで、素人モノの作品で若い子が「えー。生臭ーい。」とか言うてはりますけどね。
ザー○ンの3倍生臭い。
まぁとにかくそんな感じで、正直言ってこれで本当に金をとってるのが信じられないレヴェルだったんですよ。
回転寿司ってアレ回ってる最中に悪くなるんですかね。
どのタイミングで下げるのか分からないんですが、とにかくこのウニはどう考えても下げる。
僕「流石にコレは止めたほうがいいよー」
って、くっとるがな!!
スカベ君、食ってはります。
先輩「どう?」
スカベ君「…いや(モグモグ)、案外…。大丈夫っすよ…。」
大丈夫って言ってる割には顔がギリギリです。
僕「スカベ君、無理せんでええんよ。」
スカベ君「…いや(モグモグ)、…ホント…。」
スカベ君「………。」
スカベ君の口の動きが止まりました。
一同「ヤバイ!」
スカベ君「………うっ。」
ラン、ランララランランラン。
ラン、ランラララン。
(詳細な描写は割愛します。)
スカベ君はこうしてまたレジェンドを作りました。
しかし、この一件で彼のスカ○ロ好きな霊がお払いされたのか、それ以降スカっぽいことにそれほど興味を示さないようになりました。
良かったね、スカベ君。
最近はどんな塩梅かと言えば
スカベ君「いやー女子高生で黒いストッキングはいてるのは、ホントないと思うんっすよ。アリエナイっす。それで、バイト先のコンビニのメンバーの女子高生にこないだそういう話したら、本気で気持ち悪がられて。セクハラ!とか言われたんっすよ。ゆとりって怖いっすね。」
やっぱり彼はカリスマです。
スカリスマトロ①
カリスマ
【意味】普通の人が持ち得ない人を魅了する能力をさす言葉、またはその能力を持つ人間。
【使用例①】日本人の多くが、小泉純一郎を政界のカリスマとして認識している。
【使用例②】ギニア人の多くが、オスマン・サンコンを日本のカリスマとして誤解している。
一時期に大流行した言葉って、その時期を過ぎると廃れて死語になるじゃないですか。
カリスマってある時期から急激に耳にするようになった気がするんですけど、最近でもちょくちょく聞きます。
いわば日本語としての地位を不安定ながらも確立してきたといったところなんでしょうか。
ところで、この「カリスマ」って皆さん普段どれくらい意識しますか。
僕の中の永遠のカリスマは田代なんですけどね。
そういう「神の領域」に達したカリスマ性はひとまず置いておいて、
そこからかなりランクダウンした「一般的な領域」のカリスマって案外身の回りにいたりしませんか?
【ケース①】
なぜか分からないが、A君の周りはいつも友人が取り巻いている。
→ A君が秘めたカリスマ性を有しているためです。
【ケース②】
B君は話の引き出しが多くていつも面白い。気付いたらB君の目を見つめている。
→ それは恋です。
【ケース③】
僕はカリスマかもしれない。
→ 勘違いです。
まぁケース①しか正しいカリスマではないわけですが、それでもそういう人って割りと身近にいるんじゃないかと思います。
僕の研究室の後輩であるK君も、ある意味カリスマの素質を持った人物なんですよ。
去年の夏のことでした。
連日の猛暑で、身も心もとろけそう!頭おかしくなっちゃう!ってなってた頃にですね。
K君がいきなり真剣なまなざしで研究室のメンバーに告げたんですよ。
K君「来週、名古屋-東京間をマラソンします」
あぁ。コレは逝ったな。
夏の暑さでやられたな。
いやいや、夏のせいにはしないでおこう。
と、まぁ常人には到底思いつかないビッグプランをぶち上げたんですよ。
なんでわざわざ夏なの?って聞いたらですね。
K君「長距離のマラソンをするシーズンは、野宿ができる夏がオススメ」
とか、魚みたいな目をしながら喋ってましたよ。
あぁ。ちょっと遅かったか。
夏の暑さは恐ろしい。
いやいや、夏のせいにはしないでおこう。
でも素人が一人で夏に長距離をマラソンするって完全に危ないじゃないですか。
ヘタするとヘタしますよ。ホントに。
僕も一生懸命とめたんですよ。
僕「絶対危ないって!きっと面白いけど!」
結局K君は、僕達の静止も省みず、満面の笑みで
K君「箱根越えしたら写メ送るっすー。」
とかいいながら旅立っていきました。
それがちょうど僕の去年の海外出張と被ってまして。
リアルタイムで聞くことができなかったんですけど、後日どうなったか別の後輩Nに聞いたんですよ。
N「心霊スポットのトンネルを過ぎたら体調が悪くなって、電車で帰ったらしいっすよ。」
ヘタレ!!
幕切れの仕方が劇的過ぎます。
他にも例を挙げればきりがないんですけどね。
この時期から、K君の「人を魅了するネタを生み出す特別な能力」が際立ってきました。
ある日先輩が
先輩「○○寿司(某回転寿司チェーン店)のウニって、う○こみたいよな」
僕「ビジュアルがですか?」
先輩「いや、臭いも見た目も。あの生臭さがあかんのって。」
僕「ホントですか?それは食べたくないですね。」
K君「逆に食べたくないですか?」
来た。
来ましたよ、K君。
いや、普通におかしいじゃないですか。
食べたくないですよね。って言ってるじゃないですか。
K君「それ行きましょ。検証しましょう。」
もう頭おかしい。
前世がスカ○ロ好きな霊とかに乗り移られているとしか考えられない。
僕は死ぬほど行きたくなかったんですけど、結局K君のごり押しで行くことになったんですよ。
週末で賑わう店内。
多くの家族の楽しそうな声が聞こえてきます。
息子「おかーさん、チョコプリン食べていい?」
母「プリンは家でも食べられるでしょ?お腹いっぱいならオシマイ。」
父「まぁまぁ、いいじゃないか。好きなだけ食べなさい。」
息子「やったー!」
父「よーし、お父さんはまだまだ食べちゃうぞー。次はビントロだー!」
母「もう、この人たちったら。」
そんな華やかな店内の一角に、僕達はいました。
それはそれは静かに。
店内の喧騒がまるで聞こえないのではないかと疑うほどに、
ただひっそりと、テーブルの上に鎮座する「ウニ」の皿を見つめていたのでした。
>>続きます。
おっす、オラのび太。いっちょヤってみっか。
という訳で皆さんお久しブリーフのび太です。
いやー2009年始まって、気付いたらもう2月ですからね。
小学生のときに鬼のようなS先生(タンバリン先生 )が
「一月は行(1)く。
二月は逃(2)げる。
三月は去(3)る。
それぐらいサッと過ぎ去るんだから、シャキッとしろガキどもが!」
っていうありがたい御言葉をよく言ってまして。
僕達は「今この瞬間から逃げ出したいし、立ち去りたい!」なんて思いながら魚みたいな目をして「はい!」って元気よく返事をしていました。
なんていうか集団洗脳的な何かを刷り込まれていたような気がする。
まぁまぁ、それはさておいて、洗脳されてる人も、されてない人も、誰かを洗脳している人も等しくですね。
時間の流れは平等なわけでして。
とにかくこの時期はあっというまに過ぎ去ってしまうものなんです。
そういうことがいわれている背景としては、
新年が始まってから、年度末に向けて忙しさがうなぎのぼり!
もう忙しくて頭おかしくなっちゃう!
っていう人が多数発生してですね。
それで時間の流れを早く感じてしまって、「あぁ1~3月はあっという間だったなぁ」とかぼやくんですよ。
それで「よし、1~3月は頑張りすぎたから、4月はちょっと息抜きするか!」みたいな感じで、うららかな陽気の中、颯爽と春の新色コートに身を包み、人通りのまばらな裏通りで全裸を惜しげもなく披露する頭おかしくなっちゃった人が多数発生するんですよ。きっと。
これが、ことわざの原点ならびに社会の仕組みです。
まぁそういうわけでして、僕も上記の如く忙しくなってしまって後一歩で「ゲヘヘ!今日はちょっと趣向を変えて、乳首にニップレスはって露出してやるぜ!」みたいな変態の道もまっとうに歩けない人間になりかけていたんですがね。
僕の脳内にあの人が現れたんですよ。
脳内のあの人「のび太。オイ、のび太。」
脳内俺A「あ!あなたは!ベジータ様」
脳内ベジータ「貴様こんなところで何をグズグズやっている。」
脳内俺A「いえ、修士論文の先生の添削がいつまでも続いてですね。発狂しそうです。」
脳内ベジータ「くだらん。殺されたくなければさっさと片付けろ。」
脳内俺A「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇこのM字ハゲがぁぁぁぁぁ!お前に俺の苦しみなんてわか」
脳内ベジータ「ファイナルフラッシュ」
といったやり取りを何度も脳内で繰り返しておりました。
そんな感じでいい塩梅に僕の脳みそが徐々に痛みながら1月がいってしまいまして、2月が逃げようとしていたところですがね。
修士の発表の方も無事に終わりまして。
修士論文の方は依然として先生の添削は終わらない(4往復目)んですが、まぁなんというか感覚が麻痺してきて大分なれたんで徐々にまた再開します。
まぁ今日は近況報告ってことで。
皆さんも年度末に向けて忙しくなってくるとは思いますが、体調管理に勤め、頭がおかしくならないように気をつけて頑張ってください。
それでは、また。
行く年来る年
2008年最後の更新です。
当初の予定としては、2008年最後の記事はたまには泣けるイイ話か、絶対に滑らない鉄板ネタをと考えていたんですよ。
年越しに間に合わないんでやめました。
この姿勢が2008年を表してますね。残念ですね。
2009年はもう少しやる気を育てます。
さて、明日から実家に帰省してきます。
もう24歳、来年は25歳ですがね。
堂々とお年玉もらってきますよ。
「お年玉を頂戴しに参った。」
気分は幕末の武士ですね。
肩身が狭いですね。
いいんです。
そういう24歳もなかなかアジがあるじゃないですか。チャーミングなスネカジリ虫じゃないですか。と、ずっと自分に言い聞かせる2008年の暮れであります。
また帰ってきたら更新再会いたします。
お楽しみに。
それでは皆さん、よいお年を。
マスオ、疑心暗鬼になるの巻
「野比さん、お伝えしたいことがありましてお電話しました。…また連絡します。」
疑心暗鬼という言葉を皆さんご存知でしょうか。
これは、正式には「疑心暗鬼を生ず」ということわざの略語でして。
【意味】疑う心が強くなると、なんでもないことが恐ろしくなったり、うたがわしく思っちゃうこと。
ということなんですね。
例えばですね、若い婿養子がちょっと奥さんに冷たくされるとですね。
「あれ、今日サザエ機嫌悪いな。僕何かしたかなぁ。」
と不安になってですね。
奥さんの弟さんに聞いてみるんですよ。
「カツオ君、サザエ最近何か言ってなかった?」
すると弟さんは
「さぁね、知らないねー。」
とか言ってそっけない態度。
お婿さんはますます不安になってですね。
まだ年端の行かない息子さんに聞くんですよ。
「タラちゃんー、お母さん最近何かいってなかったかなぁ?」
すると息子さんは
「しーらないですー。」
とか言ってこれまたそっけない態度。
お婿さんはいよいよ疑心暗鬼で、会社でも仕事が手につかない様子。
ケーキを買ってトボトボと家に帰るとですね。
玄関開けたら皆がニコニコと迎えてくれるんですよ。
「マスオさん、誕生日おめでとう!」
お婿さんは驚いちゃってこう言うんです。
「えぇー!?」(キャンキャンっぽく)
もうなんか、最初から最後の展開までがスケスケの丸分かりって感じですけど、とにかく疑心暗鬼ってのはそういうことなんですよね。
まぁこのケースでは、結局取り越し苦労のハッピーエンドって感じなわけですがね。
火のないところにはホニャララみたいなように、実際には疑心暗鬼になるような場合には、それなりの深刻な状態が裏では控えているわけです。
先日のことでした。
僕が学校で作業してるときって、基本的にケータイを放置してるんですよ。
なんで、よく重要な電話とかがかかってきても、その場で出られなくて留守録を後で確認するってことが多いんです。
その日も、例の如くケータイを放置して実験してたんですけどね。
居室に戻ってケータイチェックしたら内定先から電話がかかってきてたんですよ。
留守録にメッセージが入ってたんです。
「野比さん、お伝えしたいことがありましてお電話しました。…また連絡します。」
伝えたいことってなんだろうか。
ワン切り5回でアイシテルのサインかな。
とか軽く考えていたんですよ。
でも、その電話に気付いたのがもう人事の電話対応時間が過ぎた後。
まぁ、また明日かけ直すか、と。
軽く心に留めておいて、Yahooニュースとかポチポチと見てタラですね。
『相次ぐ内定取り消し』
とかって見出しが躍り狂ってましてね。
あぁ、なんて悲惨な世の中だ。夢も希望もあったもんじゃねぇぜ。
みたいに鼻くそをほじり狂うような勢いで、完全に他人事って立場から見てたんですよ。
アレ。
「野比さん、お伝えしたいことがありましてお電話しました。…また連絡します。」
も し か す る の か 。
じっちゃんの名にかけて推理すると、自分の中で決して繋がることのなかった点と点が、今、線になった。みたいなね。
ワン切り5回はアイシテルどころかサクラチルなのかと。
いやいやいやいや、コレは冗談じゃないですよ。
のっぴきならない状況です。
ホント気が気じゃないって感じなんですけど、もう企業の方に問い合わせるにも時間が時間。
また次の日にかけざるを得ない。って感じなわけでして。
まさしくTHE生殺し。
もうそうなると全てが恐ろしく、疑わしくなってきちゃいましてね。
まさしく疑心暗鬼。
夜寝ようとするも、そればっかり考えちゃって「あー」とか「うー」とかって、佐々木小次郎みたいにうなってるんですよ。
まぁ結局グッスリ寝たんですけど。
それで、次の日。
朝一番に、意を決して電話をかけたんですよ。
ガチャ
人事「○○株式会社、人事部の××です。」
野比「あのー、内定者の野比ですけれども。昨日お電話いただいてたみたいで。」
人事「あ、はいはい。実はですねー。…は、もういいです」
野比「えぇ!?」
人事「いや、その件はもうよくなったんですよ。というのも、実は今度名古屋で就職セミナーをやることになりましてね。それで野比さんにまた来てもらいたいなと思ったんですけどね。もう他に人が集まったんでね。」
完全に釣られました。
もうなんていうか、ビックリして尻こ玉抜け落ちるかと思ったわ。
たった一言の留守録だったんですけどね。
まさしく疑心暗鬼ってやつを肌で実感しました。
しかし、まぁ僕の場合は取り越し苦労だったわけですけどね。
実際には世間では内定を取り消される人や、職を失う人が大勢いるわけで。
そういう風潮からこんな疑心暗鬼になってしまったわけですからね。
もう2008年もあと3日で終わり、すぐに2009年ですよ。
こんな状況で新卒一年目である2009年を迎えるのも、なんだか不安な気がするものです。